マブラヴ日記最終回



 今、終わりました。いや、エンディングのスタッフロールがとてもエロゲーとは思えませんでした。ところどころの名前がね。あと、最後の方のand you的な意味合いでの『マブラヴオルタを待ち続けてくれた皆様へ』って言葉は「ホントだよコノヤロウ!」って突っ込みたかったのと同時に「ここまでちゃんとやってくれてありがとう」という言葉も浮かびました。
 その言葉からも伝わるかと思いますが、私にとってマブラヴオルタは完全に神でした。正直、私的評価ではそれまでのトップを塗り替えまくってます。なんというか、静のCROSS†CHANNELと動のマブラヴオルタは墓まで持ってくつもりです。不安でしたが、過剰な期待に十分すぎるほど答えてくれました。いや、予想を遥かに上回る出来でした。


 以下反転。


 と、ネタバレ全開で小難しくダラダラ長文書いてたんですがやめました。この作品はアレだと思います。『なんかしらんがとにかくよし!』全てこの言葉で終わってしまう気がするんです。
 最初のザザーンも今は愛しいし、ラストの、盛り上がり後のネタバラシも割と肩透かしっちゃ肩透かしだったんですけど、それでもおもっくそ泣いてたのでなんもいえないっす。強引な結びつけもまったくもって気にならない。エピローグのウルトラハーレムも普通に楽しめました。
 てか、色々強烈な印象付けをさせられたのでもう敗北認めるしかないですよ。二人のまりもちゃんの死は反則だと思いますし、沙霧大尉と月詠中尉の戦いも、伊隅隊長が死ぬ時も、艦長たちの熱い会話も反則だと思います。あと、俺、アージュファンですんで、水月が自爆するところでの「……遥……」「……一緒に、孝之に会いに行こうね……」って台詞でもう死にそうでした。マブラヴアンリミテッドからの伏線で、委員長と彩峰の死に様も相当爆弾でした。「いつも一呼吸遅い」「最後くらいタイミング合わせましょう」てか、全員やっぱ熱すぎなんですよね。ヒロインが一番目立たなく、見せ場が少ないという異例の作品でした。とはいっても、最後のスミカがいつの間にか死んでいた。そして、後から語られるもので物凄く涙ボロボロでした。勿論、成長していくタケルもなんだかんだでかっこいいですし、そういった姿をあんだけ丁寧に描かれたら、もう降参するしかないと思います。
 あと、非常に思うんですがこの作品、声優巧すぎ。EDで実名で出てた通り、司令は案の定僕らのビクトリーム様な訳ですが、ぶっちゃけあの人が一番合ってないと感じさせるくらい、他の熱演が印象的です。夕呼先生の絶叫とか水月の死ぬ寸前の穏やかな声、そして、各燃えシーン。どれをとってもすごい。あと、やっぱり北斗南は芸風広すぎると思う。
 シナリオライターの力もすごく感じました。特に薬でラリってる辺りとかホントに。たべられちゃいました。うわふっ。てか、なんかその辺りであったタケルがまりもちゃんのバラバラになった遺体を集めてくっつけようとしてるって話、すげぇ綺麗にイメージが浮かんだんですが、そういうのもやっぱ力だよなぁって思います。鬱にするところ、盛り上げるところ、笑わせるところ、そういうのが本当に巧い。
 演出も本当にすごい。最後の冥夜の突撃は息を呑みましたし、あと、全員の「了解ッ!」ってすげぇ好きなんですよ。本当に、オートで読むのは嫌いなんですけど、案外この作品はその方がいいかもしれない。
 てか、デストロイすぎますよホント。心から愛してる。



 とりあえず、マブラヴマブラヴオルタは双方補い合って恐ろしい作品として終わってくれたと思います。というか、もし、これが分かれずに、アンリミテッドが終わった後に、即座にオルタネイティヴとモードが増えていたとしたら、そん時こそ致命的ではないでしょうか。そのスパンがあってこの状態ですから、当時だったら本気で祭りですよ。神ということすら申し訳ない作品になってますよ。
 とりあえず、アージュを信じ続けて良かったと思います。ただ、やっぱり賛否分かれまくりなのは否定しません。とりあえず、エロゲーやりすぎて、ぬるいのに飽きたコア向けであるとは思います。
 つまるところ、知り合いのSS書きの方々にはまったく問題ないっつーことなんですが。