実家に帰っておりました
私の友人にYくんという人がいます。
Yくんはお寺の長男坊で、将来そこを継ぐ為に修行中の身です。しかも、そのお寺さん、観光マップにも載ってるような割かし由緒正しいお寺だったりするので、将来安泰なYくんを私らは歯軋りしながら見つめちゃっているわけです。
ところで、そのYくんからメールが来ました。どうやら、昔の仲間で集まって飲み会するみたいです。
で、添付ファイルがあったので開いてみました。
さっちん*1でした。
ふと、空を見上げたくなる時がある。等間隔に並んだ電灯の隙間に微かに輝いている星々が、何故か霞んでみえた。
僕は相も変わらず煙草に火をつけ、小さな車止めのブロックに座り込む。咥えた煙草から立ち昇った紫煙が目を掠め、僕は慌てて煙草を指に挟んで目を閉じた。
そこで、僕は初めて自分が泣いていることに気付いた。それでも僕は涙を拭かずに空を見上げる。
星が一滴、真っ黒な世界から毀れていった。