グリーングリーン3



 双葉シナリオクリアしました。オーケイ。よくわかった。今日から俺はGROOVERの会社がある方向に3回土下座すればいいんだな!
 という訳で、ちとせシナリオと併せて、以下ネタバレ。一晩経ってようやく頭が冷えたのです。
 二つやった感じとして、グリーングリーンすべての締めとして、この二つのシナリオを用意したんだなぁ、と。樫谷ちとせ≒千歳みどりの物語と朽木双葉の物語。最も自然な形として、1から続く双葉シナリオがあって、それとは別にイレギュラーとしてあったかもしれないもう一つのお話、千歳みどりの話がある。表と裏、という言葉が割としっくりきました。共に最終的にハッピーエンドであるという共通点はありますが。正直、ちとせとみどりの絡みは名前見た瞬間わかったんですが、本当の意味での続きものだとは思いませんでした。双葉と違い、1から独立した形での続き物。決してみどりシナリオの続きではなく、ちとせシナリオだったという点で、双葉はシリーズを通した締めだと確実に言えるんですが、ちとせはどちらかといえば、3そのものの締めだったのかもしれません。
 3のテーマはどっからどう考えても『大人になること』を踏まえた成長。というか、この二つのシナリオはまさにそれでした。ただ、ちとせシナリオが『幼馴染みから脱却する』ことを前提とした祐介の人間的な成長という比較的軽い、エロゲ的な成長だったのに対し、双葉シナリオは強烈です。というか、在校中に妊娠して強制的に大人にならざるをえなくなった、そんな成長話はあまりなかったというか、妊娠シナリオ自体が割とタブー視されてるような気がします。覚えてる限り、子供が生まれることが大きく占めているゲームとしてクラナドがありましたが、クラナドは成長というよりは家族がテーマだったので主人公が大人になってからでした。しかし、こっちはまだなれてない状態からいきなり大人にならされる訳です。こうした、大人になること、そして夢というテーマをそれのみに焦点をおいて、ここまでしっかりと描いた作品は結構ありそうで、かなり新鮮でした。
 まあ、ヒロインを語るのはここまでにして、このゲームの重要なファクタである男連中。1,2、3と見てきて、随分と変わりました。ただのバカする友達だった3人がいつの間にか、将来のことを話し合ったり、一歩先に進んだ友人に刺激されて悩んだり、時には背中を押したり。憎まれ役も仲間のためなら喜んでする。轟じゃないですけど、本当に立派になったと思います。祐介を含めたあの四人。特に今回は一番星ですね。プロのミュージシャンになるために学校を辞める決断を伝えた時も素直によかったですが、双葉シナリオでの彼は本当に殆ど全部持っていったと思います。1をやってること前提で描かれてるシナリオなんで尚更。一番星が双葉に惚れていたことがわかっているからこそ、細かい描写一つ一つが痺れる。単純に言葉に表せないんですが、有体に「大きくなった」という言葉が似合いました。
 そして、ラスト。憎い。このゲームやってるときいつも思ってたんですが、本当に音楽がいいんです。双葉シナリオで『グリーングリーン』のアレンジとは。本当にグランドフィナーレだと素直に思える憎い演出でした。ちとせED『メモリーズ』もいい。yozuca*起用はアニメ版からか。まあ、そんなもんはどうでもよく、やり終わった後、歌詞見ながら結構えぐえぐしてました。相変わらず、曲も歌詞もすげえの出すなぁと思います。
 そして、最強は『鐘の音学園校歌』。勝てないと思いました。てか、ぶっちゃけるなら、このゲームやりながら、無茶苦茶デジャヴでした。答辞も校歌も、皆必ず通った道だからこそ、余計に辛い。

 とまあ、書き殴ってみました。やり終わった後のテンションで書いてます。とりあえず、過去の私的神ゲームと並ぶように、1〜3までの全シリーズを家宝にします。2だって、家宝にしちゃう。