目的意識のお話。



 はたんとこに反応する形で。
 とりあえず、僕にとってここで言われてるような具体的な目的意識を持つことは『考えること』が根底に入ってきます。具体的な『こんな文章が書きたい』、『この人が書くような話を書きたい』と思う。勿論、思うだけなら誰でもできる。けど、そこから『だったら、どうすればこの人みたいなのが書けるか』という思考が生まれます。読みながら、真似られるところを探すでしょうし、肝心な部分も理解しようと読み込んでいきます。
 しかしながら、こういった作業を行うにはある程度労力を必要とします。自然とやってるならまったく気付かないようなもんですけれど、自然と読み流すのに比べて、明らかにそう言った何かをインプットしようとする読み方の方が疲れるもんなんですよ。
 目標意識のレベルってのもここでは割と重要になってきます。『こんな話が書きたい』とインプットして思うことはあっても、大抵は表面を掠る、つまりは単純にパクリ的な内容になったり、一部のフレーズだけ無理矢理そのまま流用したり、という形になるんじゃないかと思います。それで巧くなったと言えるのか? 確実に違います。そもパクリ的内容だとよほど巧く隠さないと評価自体されませんし、フレーズは前回言ったように、たまたまそこである程度の効力を発揮できたとしてもその次に繋がる訳でもないからです。そう言ったフレーズの塊を何千何万と持ってるならそれはそれで凄いですし、勿論武器になると思いますけれど、明らかに理解した上で合わせたり発展させたり変容させたりするよりは大変ですし、遠回りです。つまるところ、本質を掴んでないため発展性がないんすよ。そこからの。
 で、ここで脊椎反射のお話。具体的な目的意識を持っているとしたら、例え自分では脊椎反射のつもりで書いてもある程度意識してると考えています。*1けど、そうではない人もいる。つまり、目的意識のない人、または漠然とした目的意識自体はあってもそれを意識し、考えていない人*2なんかは結局一番労力的に少ない方向へ進んでしまう。つまるところ、自分の話を、自分の文体で描くことで収まってしまう。結局は、書くことに考えることが付随してるかという問題になってきます。
 脊椎反射なんてありえないじゃん。って問いの答えには具体例で答えましょう。例えば私の場合ちんこんぺのは明らかに脊椎反射です。あの場合は竹が事前に『ちんこ一人称』というテーマを出していた。『ちんこ一人称』⇒『ちんこ擬人化』⇒『はじめまして、ちんこ。』という流れです。この間、何が足りないのかやストーリー全体を見通すことは一切してません。書けば何かしらに繋げられると思っているからこそ、そのまま書きます。そのまま書くので、途中多少次の展開に困っても最も慣れたもので終わらせてしまうのです。はたして、その間に成長する要素があるのか、というと、私は明らかにないんじゃないかと思います。
 もう一つ具体例を挙げましょう。所謂、U-1と呼ばれてるジャンル。いや、それだと目的意識の話に入るだろう、って話になってきますが、ただ、それらも脊椎反射で書いてる範囲に含まれると思います。私自身そうでしたしね。


 タイピングについてはそれを言い出したらなんか色々他にも必要になってくる気がしますよ。まーきーさんが昔8時間で100K書いた時に「いや、タイピング速度だけは自信あるんです」って言葉がふと蘇りましたが、けど、基本的には普通の人は決まったものを書いてるよか速度落ちますよ。その間、考えてる訳なんですが、とりあえず、バイト行く時間になったのでここで一旦、終了。

*1:無論、「これをしたい」と思って、その為に話を描くよりは断然実になることは少ないですけれど。

*2:例えば、「プロが書くような話を書きたいなぁ」と思ってはいるけど、ストーリーや文体のタイプの分類等、そうなる為の様々な研究をしていない。してるつもりはあっても、表面を掠るだけの人、とか。