東方SS



 実はなかなか手を出しづらい分野ではありました。一応紅魔郷が出た段階で友人に勧められて購入、という出会いだったので、知ったの自体はそれなりに昔からだったのですが、なんせライトだったもので。
 で、これまた昔、誰かが「マリみてSSは女×女ばかりでノラネェ。祐麒SSが最高だけど」とか言ってたのがまさにそのまま当てはまってた訳ですよ。こーりんいるけど。
 なんで、オリ主ばっかです。クーリエも一応つまんでますけど、やっぱりオリ主最高とか胸張って言える東方SS読みであります。


 という訳で、今まで読んだ中での最大ヒットは理想郷その他板『うそっこおぜうさま』。そこまで言ってオリ主じゃないというオチ。
 レミリアが実は妖精より弱いという勘違いものですが、家族ものとしてかなりグッときた部分が多々ありました。特に萃香との話。最強の鬼と相対して尚、咲夜を護るために何度でも立ち上がるレミリアの独白にほろりと。初めて母と認めてくれた時のくだりとかすげぇ半泣きでした。紅魔館組の話でいちいちほっこりさせてくれる上に、霊夢魔理沙にもぐっとくる。最高です。
 同じく大ヒットしたのが『東方奇縁譚』。今度こそオリ主です。本編はまあ、クソ長い幻想郷紀行文って感じですけど、この作品の場合三次も含めると凄まじいことに。
 マイマイ氏の婚姻異変はかなりクリティカルでした。霊夢との結婚前のくだり。「――幻想郷は好き?」「ああ、大好きだ」のところとか何気に凄いテンションの上昇具合でしたよ。もちろん、本編の方ものんびり楽しめる点で◎。外伝も含めて大いに楽しませてもらいました。
 『東方鼬紀行文』は読んだオリ主の中ではキャラ魅力的には最大級。原作は知らないけど、日本の民俗学に詳しいってのはある意味新鮮でした。あと、紫の「――化かされた」って台詞に萌えた。幻想郷入りが楽しみでしょうがない。当分先な気がしますが。
 そんなこんなで、特に印象的だった3作を取り上げ。他にも結構な数読んでますんで、その内リスト化するのもありかもしれない。てか、東方SS長いの多いよ。『香霖堂繁盛記』、『東方奇縁譚』とか、『東方乱力録』含めた理想郷勢・『幻想郷訪問録』含めたなろう勢、短編のクーリエ入れてどんだけ時間かかったかと。いや、望むところなんですが。あと、ゼロ魔に比べると手で掘れる程度だったので、何も問題はないです。ゼロ魔はこの前久しぶりにスコップが粉砕しました。