こんぺお勧めSS



 今回は第二回かのんSSこんぺ短編部門より。
 第二回は短中ともにこれからのこんぺSSの方向性が固まったこんぺだと思います。また、この頃から実力者が軒並み中篇に移るという現象が。そして、脅威の新人が共に登場したこんぺでもあるという。今でこそアレですが、相沢和也氏、じぎーすたーだすと氏の登場は当時としては相当な衝撃でした。


 14位 NO.095 『すべてがFになった日』 作者非公開


 シニカルな内容。主人公は教師である石橋。その一人称によって脇役的に不条理な世界を淡々と語る切り口に惚れました。展開はぐるぐると回り、振り回されたあと綺麗な着地。夢オチというあまりにもベタな落とし方でしたが、それを新鮮に見せるような、気にならない構成を見せてくれました。
 作者非公開だったのが死ぬほど残念。いまだに知らないんですが、本当に好きだったです。他の作品も読みたかったなぁ。