私のKnightになってよネ!2



 あまりにも定石を無視した、というかそれまで積み重ねたものをすべてブチブチ壊せーなオチで締めて、あまりのアレっぷりにしばし呆然とした後、思い出したように僕が部屋の壁にブン投げた本の二巻です。まさか出るとは思わなかった。
 まあ、そういう訳でとらで並んでるのを見た時はかなり驚きました。ぎょっとしながら手にとってみて、裏の作品解説を見ながら、「おいおい、これ売れたんか。けどまあ、これで打ち止めやろ。前回アレやったし流石にこれは誰も買わ――」



 恭子の「精神感応力」を顕現させることとなった事件から早七ヶ月。一向に進展しない裕也との仲と、自分の謎めいた「力」に不満と不安を抱きつつも、恭子は匠を交えた三人での毎日を楽しんでいた。そんなある日、彼らの前に突如現れた厚着美少女・柚里が放った「私の『お兄ちゃん』になって!」のひと言が、彼ら三人をまたもや驚愕の事件に巻き込んでいく! ツンデレヒロインと予測不能の展開で人気沸騰のジェットコースター・サスペンスノベル第2弾登場!



「おおおおちちつけえええええええええ!! 俺!! 前で懲りたはずだろうううううううううガッ!!」(←心の声1)
「だだだ騙されるな!! それとお前、お姉ちゃん萌えだって、前言った筈だろ!!」(←心の声2)
「どうせ外れだ!! そんな核地雷やめとけ!! 今日はとらドラ!だけ買って帰るんじゃなかったのかよッ」(←心の声3)


 ……オーケイ。わかってるさ。ありがとう俺の中の理性たち。俺はもう、あの時のような想いはしたくないんだ――ッ!


 で、時に店員よ。
 この小説はナンボじゃああああ! こうたるわーーーーーーー!!(奈落へ堕ちるEND)