「こ、これじゃ『ねこばすてい』の本が買えないかも……」



 くそ忙しいわけなんですが、ラノベだけは順調に読んでます。移動時間が長いんで。
 あと、気持ち荒んでるので非常にアレなラインナップですが疲れてるんだろうと思っといて下さい。


魔導物語Ⅰ〜Ⅳ 織田健司


 ご存知、アルル・ナジャです。なんでこんなもん購入したかというと、初めてときめいたキャラがアルルであり、ウィッチであり、そういうもんなんです。ゲームギア版とスーファミ版はプレイ済みです。あと、角川スニーカー版も読破しております。
 内容はほら、なんていったらいいのか。とりあえず、勉強になりました。感動的ですよ。なんせ、Ⅳのサブタイトルとか『嵐を呼ぶ!? 美少女コンテストの巻』ですよ。なんかもう、とにかくすげーです。フォント弄りなんてどうでもよくなってくる勢いですよ。
 ですので、昔オセアン書いた時に「水着描写は必須」みたいな感想があって、当時は「おいおい、うんこですか。そんなもん心の目で見ろよどうでもいいだろうがよ」とか影ながらドス黒く思ってたわけですが、いやいや、本当に必要ですね。目から鱗が落ちました。これからは少し意識してみようかと思います。


まぶらほ〜もっともっとメイドの巻〜 築地俊彦


 なんか元々巧くないないので描写や展開的にシリアスは糞つまらないので長編はアウト。短編は最近やる気なくなって、惰性でテンプレ書き殴ってるだけなのでアウト。という築地氏ですが、このシリーズだけは異様なやる気に満ちている気がします。なんかこう、作品全体から漂う戦うメイドさんlove臭がたまりません。
 という訳で、今作も異様に気合はいってまして、まあぶっちゃけ空回ってるんですが、そこが他シリーズとは違う魅力になってます。なんかこう、まぶらほをここまで褒めてるのってこの界隈じゃ俺だけな気がします。俺もそろそろしんどいです。
 関係ないんですが、ライトノベル完全読本のインタビューで「最近注目しているクリエイターは?」という質問がありました。
 この質問に対し「チャーリーにしなか井上よしひさ」と答えている笹本祐一先生にも漢気を感じましたが、僕らの築地先生はそこにただ一言、「鈴木大輔」と答えておられました。
 見据えている読者層、文章技術のうんこっぷり、発想のテンプレっぷり等、共通点の多いお二方ですが、やはり同レーベルでは気になるのでしょう。露骨にライバル視されておられた築地先生を、私は応援しております。


SHINO ―シノ― 黒き魂の少女 上月雨音


 あえて、詳細な感想はノーコメントということで。ですが、まわりで言われてるほどじゃないと思った。というか、ナチュラルに巧いほうだと思いますよ俺は。


私のKnightになってよネ! 佐藤了


 度肝抜かれた。いや、途中までは結構精密に描写を制御しつつ、雰囲気を描けてて、存外に面白く思ってたんですよ。いや、マジで。
 で、問題の結ですよ、結。いや、予想のつかない展開だったわけなんですけど、ぶっちゃけ予想つくわけねぇよ。それまでが結構現実的に描いていただけに、余計にひっくり返りたくなりました。伏線なんて見えちゃいねぇ。この発想力と度胸にびっくり。よくもまあ、あれからこれにできたもんだ。ぶっちゃけ台無しだったぜファック!
 なんかこう、いろいろ困る作品でした。オチ考えずに書いてて、最後になって困ったのか、最初からそのテーマを書くつもりが初めの頃の展開が乗りに乗ってなかなか切り出せなかったのか、さっぱりわかりません。いや、多分後者だと思うんですけど。


護くんに女神の祝福を!1〜8+番外編1,2 岩田洋季


 転校してきたばかりの主人公が美人で、お嬢様で、世界でも三本の指に入るであろう天才ビアトリス使いであるヒロインに告白されて、ラブラブチュッチュ。さらに、また別の子にも好かれちゃってナチュラルハーレムまぶらほな話。
 とまあ、最悪臭いんですが結構楽しく読めてますよ本当に。凄いのは開始数ページでカプ確定→只管イチャイチャバカップルエロゲアフターストーリーってのは結構こういうの読んでる中でも意外でした。いや、すげえですよ。痒くなりまくりですよ。でも、そこがlove。幸せになりました。


大沢さんに好かれたい。 桑島由一


 ヒーローになってしまった主人公の話。桑島由一って言ったら、神様家族未読の僕にとってはグリーングリーンアキハバラ学園の印象しかない訳で、基本的に起承転結の起が上手くて、転結が下手糞というイメージが付きまとってるんですが、今回も裏切らずにそんな感じでした。
 とりあえず、テンプレを描くという一点においては上手い。キャラ的にはなんかもう名前忘れたけど、クラスのアイドル的女子。あの子とかさ、素敵でしたよね。変身ポーズ解説してるとこは輝いてた。
 あと、これだけは言わねばなるまい。「悪は許さない――絶対に!」これですよ、これ。なんかこう、相変わらずで素敵ですよね桑島先生。


ある日、爆弾がおちてきて 古橋秀之


 かなり前に読んだやつなんですが、そういえば触れてなかったので。
 短編集ですんで、話によって好き嫌いが分かれます。表題作である『ある日、』はそんな好きじゃなかったんですよ。『昔』とか『出席番号0番』とかは好きでした。ゾンビの話は微妙でした。幼児退行は嫌いじゃなかったです。


とらドラ!1,2 竹宮ゆゆこ


 もうね、俺信者。竹宮先生ラブ。
 ベタベタな話ではあるんですけど、キャラの作り方、使い方の巧さや、生き生きとした描写、小ネタの素敵さが大好き。
 いや、あれですよ。普通クラス委員長で天然ボケのヒロインなんてうざさしか感じないわけなんですけど、なんか実乃梨ラブですよ。リーリーリー。お前最高。お前こそ最高。
 なんか帯が那須きのこのコメントで「こっちの虎はパーフェクトです」とか言ってて、「いいんか、これ。てか、ラノベ読者はエロゲーやってる前提ですか」みたいに思ったんですけど、もうどうでもいいです。とりあえず、癒されたんで。


わたしたちの田村くん1,2 竹宮ゆゆこ


 さらに竹宮先生。いや、こっちの方が好きでした。俺は。
 これも結局のところテンプレをどう生かすか、って一点に絞られるわけなんですけども、料理の仕方がやっぱり巧い。佐藤ケイ辺りなら間違いなく表面しか擦れない内面をきっちり描いてくれていて素敵です。あと、これもキャラ。やっぱキャラ。
 あと、台詞回しに微妙に秋山瑞人意識してるような気がしたんですが、これは俺だけか。


乃木坂春香の秘密1〜3 五十嵐雄策


 さて、日記タイトルはここから拝借した訳なんですけど、まさかのご本人登場です。ワロス。いや、多分、というか間違いなく五十嵐先生は歴戦のコミケ戦士であり、当たり前のようにねこバス亭の列に開幕ダッシュで並んでたんでしょう。僕もそうです。てか、その辺がわかるくらいにしっかりと描写してました。
 てなわけで、イラストがしゃあ先生に決まった時の五十嵐先生の喜びようまで伝わってくる作品ですが、いやいや、大変癒されました。なんつーか、エリートオタク狙い撃ちな作品ですが、そこもヒットしました。4巻も買います。


 という訳で、こんなんばっか読んでました。今、オリジナル書いたら、多分こんなん書きますよ俺。てか、その気まんまんですけどね。てか、ぶっちゃけるとオリジナル以前に原稿あるわけなんですが、未だにテキストファイルすら作ってません。やばい。